ネコと学ぶ!たのしい日本・海外の文化

日本・海外の文化をたのしくお届けしたいネコ

花祭り

ごきげんよう
チョーセキである。

 

春だな。
春はすばらしいぞ。
まず暖かい。部屋から出ようという気になる。
外の刺激に触れることによって、インスピレーションが生まれるのだよ……。
だからこれは断じてさぼっているわけではない。
ちょっと牛乳が切れたから買いに行っているだけだ。
断じて!
さぼっているわけではない……!

 

さて、今日も日本の四季折々の行事やちょっと変わった特別な日を紹介していくぞ。
吾輩、真面目だからな。
三日坊主ではないのだよ。

 

今日、四月八日は『花祭り』。
美しい花を愛でることもこう呼ぶが、今回は仏教を開いた釈迦の誕生日について話そう。

 

仏教なら宗派を問わず祝われる、それがこの花祭りだ。
釈迦は生まれてすぐに立ち上がって七歩歩いたらしい。
しかもそれだけではなく、右手で天、左手で地を指さしながら、「天上天下唯我独尊」と言葉も発したそうだ。
他には、九頭の竜が天から芳しい甘露を吐いて産湯を満たしたという伝承もある。
これが由来となって、花祭りは仏像に煎じた甘茶を注いで参拝するようになったのだ。
甘茶はその名前の通り、飲むと甘い感じがする。
花粉症にも効くという話もあるぞ。
しかし、匂いは全然甘くないしお茶らしくもない。
吾輩の語彙力をフル稼働して言うと……。
なんというか、体にいい匂いだな。
独特の香りがするこの甘茶。
花祭りでは振る舞ってくれるところもあるとのことなので、その香りと味をぜひとも楽しんでほしい。

 

これは余談だが。
吾輩の調べたところ、八百万の神がいるからか日本人は無宗教な者が多い。
いやいや、まったく無宗教者ばかりというわけではないぞ。
あくまで吾輩調べ、だ。
とはいえ、イエスの聖誕祭であるクリスマスほど花祭りが広まっていないのは海外の人々から見れば少し不思議に思うだろう。
なにせ正月になるとクリスマスツリーの代わりに門松が置かれる国だ。
結婚式を教会で挙げたり、神社で挙げたり……。
そういう奔放で自由なところが日本の面白さかもしれない。
……いや、どうだろう?
違うかもしれないな。

 

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駒沢大学 禅文化歴史博物館

www.komazawa-u.ac.jp

ほら、さぼっていなかっただろう?
実は吾輩はこのために外へ出たのだよ!


ここ、駒沢大学は仏教学部のある大学の一つだ。

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なんと!
今日は入学式だったのか。
通学路にスーツを着た人が多いとは思っていたが、まさか当日だったとは……。

 

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さて、目的を果たすとしよう。
駒澤大学では、花祭りを体験できる。
吾輩も案内に従って焼香と仏像に甘茶をかけてきたぞ。

 

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甘茶ももらえた。
本当に甘い。シロップほどではないが、甘い。

 

甘茶はないだろうが、今日以外の日ももちろん一般開放しているので要チェックだぞ。

 

いかがだったかな?
こんな感じで日本の行事や記念日を不定期に紹介していくぞ。

 

では、また会おう。
さらばだ。


PROFILE

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チョーセキ
デザイン&マーケティング担当。主に日本で流行っている・関心を持たれている海外の文化を紹介している。コーヒーが大好き。インスタントには牛乳をたっぷり入れる。牛乳が切れるといつの間にか買いに行っているため、たまに不在。