パイ
ごきげんよう。 チョーセキだ。
勘のいいキミはもうそろそろ気づく頃だな…。
キミはついてこれるだろうか。
冒頭の写真が毎回同じものを使われているという現実に…!
しかし、これが一番オトコマエに撮れているのだから仕方ない。
この写真がアップデートされるとき…。それは吾輩の魅力がアップデートされたと言っても過言ではない…。
断じて編集技術のアップデートではないのである。
ここ、最重要事項だから押さえておくように。
さあ、本題に入ろうか。
前回の『アフタヌーンティー』はイギリス発祥の文化だったな。
貴婦人の楽しみや習慣が後世まで伝わり、それが文化になって我々の楽しみとなる…。実に奥深い…。
しかし、我々が知り得た知識はイギリスの食文化の一部に過ぎないのだ。
今回の作品は『パイ』。
イギリスは『パイ』の歴史が古く、様々なパイが作られているのだよ。
イギリスでパイがいっぱい……。
いや、失言だった。今のはキミの記憶から抹消してくれ今すぐにだ……!
いけない、吾輩としたことが取り乱してしまった……。
気を取り直して歴史に触れるとしよう。
『パイ』の始まりは古代ギリシャ・ローマ時代。肉や果物を小麦粉と油脂を合わせた生地に包んで焼くことによって、素材の持ち味を逃がさないようにしたことから生まれたらしい。
そして、『パイ』の原型となったものについてだが、これは古代エジプトの『ウテン・ト』という揚げ菓子と、中近東でポピュラーな『バクラバ』というお菓子が有力とされているみたいだな。
初期のイギリスの『パイ』は、ベイクド・ミート・パイのようなパイ包み焼き料理だったようだ。
この当時、パイ生地は焼き上げるための型やお皿の代わりとして使われていたみたいだな。そのため、焼き上がったパイ生地は捨てられていたそうだぞ。
今では考えられない話である……。
それでは、イギリスのパイが食べられる店舗をいくつか紹介しよう。
『BESPOQUE』
当日のフードメニューは日によって違うぞ。しかし、シェパーズパイとフィッシュ&チップスはぜひ食べてもらいたい。タルタルソースも美味。
『SWAN & LION』
ライオン、ハト、スワンの看板が目印。ミンスパイにスコーン、イギリス、レモンカードと店内はイギリスのおいしいもので溢れているぞ。
『MULBERRY MANOR』
イギリスのドーセットという州にあるベーカリーが日本に上陸。パイやスコーンだけでなく、15種類以上の紅茶が楽しめる店舗だ。
British Bakery | Mulberry Manor Japan | Japan
今回立ち寄ったのは『MULBERRY MANOR』。
深い青色の建物が何ともオシャレである。
そして、これが本邦初公開!吾輩のランチメニューだ!
ドーセット
メアリーベリー・スコーン
ショートブレッド
UNA Tea
どれもおいしそうで、つい予算を600円ほどオーバーしてしまった……。
しかし、悔いはない!
自家製グレービーソースは『パイ』と相性バツグン!スコーンもショートブレッドも食べごたえがあって最高だ!
……え?「パイを食べに来たのに、なんでスコーンやショートブレッドを買ったのか?」だって?
……やれやれ。キミ、それは愚問というものだよ。
そこにスコーンやショートブレッドがある!
あれば買うだろう!?これ以上の理由が必要なのか!?
否!ない!
ちなみに、吾輩は年中無休でダイエットに勤しんでいる。
サービスのジャムやグレービーソースは適量かけて食べるべし。
……いけない。次の締切が迫っている。
これからも主に外国人に向けて日本の文化や歴史を紹介していくぞ。
では、次の作品でまた会おう。
さらばだ。
PROFILE
チョーセキ
デザイン&マーケティング担当。主に、日本で流行っている・関心を持たれている海外の文化について紹介している。365日ときどき366日年中無休でダイエットに勤しんでいるが、焼肉は別腹。