スコーン
ごきげんよう。 チョーセキだ。
今日は2月22日、にゃんにゃんにゃんの日である。
猫はいいぞ。気まぐれで自由で、とってもチャーミング。
せっかくだから、吾輩も猫になったつもりで作品を紹介するかにゃ。
……。
ああ、語尾はいらないな。うん。
気を取り直して本題といこうか。
今回は『スコーン』について書いていく。
前々回の『アフタヌーンティー』や前回の『パイ』でもちょくちょく登場したが、懲りずに紹介するぞ。
まあ、吾輩が食べたかったのだから仕方ない。
異議は却下だ。なんたって今日の吾輩は気まぐれ猫チャンだからな。
1800年代後半にイギリス北部のスコットランド地方で生まれた『スコーン』。
当時は、粗挽きの大麦粉を使って焼いたバノック (Bannock) というビスケットの一種だったようだな。
それがベーキングパウダーの発明やオーブンの普及により膨らみが増し、現在の小麦粉を使ったスコーンに近いお菓子になったというわけなのだよ。
その名前の由来には諸説あるが、運命の石(Stone of Destiny)にあやかってつけられたという説について記そう。
スコットランドのパースにあるスコーン城では、代々のスコットランド王に戴冠式という王冠をかぶせる儀式があったのだよ。
戴冠式で使用されていた椅子の土台の石は、「The Stone of Scone」または「The Stone of Destiny」と呼ばれていた。このことから、王の台座を連想させるスコーンは石みたいな形に焼き上げられることが多いらしい。
ああ、そうだ。
スコーンの中には側面に亀裂が入っているものもあり、これを「狼の口」と言う。
狼の口は焼き上がり時の成功の証だから、食べる前にぜひ確認してみてくれたまえ。
それでは、東京都内でスコーンが食べられる店舗をいくつか紹介しよう。
『ローズベーカリー』
スコーンの種類は多くない。しかし、外はざっくざく、中はしっとりでクロテッドクリームとの相性がバツグンなのだ。もちろんジャムもおいしいぞ。
『人間関係』
渋谷にあるカフェ。お手頃価格でたくさんの種類のスコーンが楽しめるところが魅力だ。
『フォートナム&メイソン』
しっとりしたスコーン好きにオススメなのがこちらのお店。 英国王室御用達のブランドで、優しい口当たりのスコーンは気持ちを豊かにしてくれるぞ。
『木村屋總本店』
あんぱんでおなじみのお店だが、2019年2月28日(木)までスコーンフェアをやっている。
銀座でのみ確認した耳寄りな情報だ。この機会を逃すな。
今回立ち寄ったのは『人間関係』だ。
人気のカフェで、この日は雨が降っていたにも関わらず店内は大盛況。
待たずに席へつけた吾輩は運がよかったな。
チョコバナナ
アールグレイ
生クリームとブルーベリージャムはサービスで付いてくる。
甘さ控えめであっさりした口当たりの生クリーム。これならいくらでも食べられるぞ。
ほのかに紅茶の風味が香るアールグレイはザクザク食感で美味だ。
いやはや、それにしてもチョコバナナというものはどうしてこうも心踊ってしまう食べ物なのだろうか。
チョコ×バナナ=最高
吾輩は数学者ではないが、この組み合わせを考えた方に感謝感激ヒツマブシをお送りしたいものである。
なにせ吾輩、今日は自由を愛する猫チャンだからな。
……はて?次の締切?
おいおい、何を言っているのだ。では、聞こう!
猫に締切があるのか、と!
安心してくれたまえ。
次回は、海外で流行っている・関心を持たれている日本の文化について紹介してくれる者が吾輩の代わりに執筆してくれるはずだ。たぶん。
とはいえ、確約はできない。
ほら、吾輩。自由な気まぐれ猫チャンだから。
それでは、人間に戻ったらまた会おう。
さらばだ。
PROFILE
チョーセキ
デザイン&マーケティング担当。主に、日本で流行っている・関心を持たれている海外の文化について紹介している。今日は猫チャン気分で一日を過ごすため、猫耳を装着。意外と似合っているからツッコミづらい。