ネコと学ぶ!たのしい日本・海外の文化

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キスの日

ごきげんよう
チョーセキである。

 

本日、5月23日は『キスの日』。
なんともロマンチックな日である。
吾輩、こういう記念日はウェルカムだぞ!
全力で語り尽くそうではないか!
吾輩やキミが、たとえ独り身だとしても!!

 

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……いやはや失敬。
吾輩としたことが、少し取り乱してしまったな。
さて、落ち着いたところで由来を見ていこうか。
1946年5月23日、日本映画で初めてキスシーンが登場する「はたちの青春」が公開された。
これが始まりだったのだよ。

 

今でこそドラマや映画で頻繁に見かけるシーンだが、当時の日本は奥ゆかしさが美徳とされていたところもあり、この映画はかなりの反響を呼んだ。
その結果は現代の作品を見れば一目瞭然だな。
文化は先人のアイディアによって、新たな局面を迎え、進化していくのだよ。
実に素晴らしい。

 

せっかくだから、キスについても触れておこう。

 

キスとは、相手の頬や唇などに自分の唇で触れ、親愛や友愛、愛情などを示すことである。
接吻や口づけ、チュウとも言う。
愛情表現にはハグもあるが、どちらにせよ日本人は人前であまり披露しない傾向にあるな。
そういう部分も相まって、初めてのキスシーン公開もわりと近代に近いのだろう。
日本人特有の美徳はそのままにしておいてほしいような、もう少しわかりやすい愛情表現をしてほしいような……。
複雑な気分だな。

 

ところで、キスには格言があることをご存じかな?
フランツ・グリルパルツァー氏。
宮廷の文書課長を経て上院議員となった経歴をもつオーストリアの劇作家だ。
1817年に『祖先の女』という悲劇で大成功を収めて以来、次々と帝室劇場で初演されるなど偉大な作品を多く世に残している。
『接吻』もそのうちの一つだ。

 

手の上なら尊敬のキス。
額の上なら友情のキス。
頬の上なら満足感のキス。
唇の上なら愛情のキス。
閉じた目の上なら憧憬のキス。
掌の上なら懇願のキス。
腕と首なら欲望のキス。
さてそのほかは、みな狂気の沙汰。

 

キスする場所によって意味が違うという非常にロマンチックな格言。
なんといっても今日は記念日だ。
ぜひ参考にしてみてくれたまえ。

 

いかがだったかな?
次回も不定期に紹介していくぞ。

 

では、また会おう。
さらばだ。


PROFILE

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チョーセキ
デザイン&マーケティング担当。主に日本で流行っている・関心を持たれているものについて紹介している。アザラシへの愛情表現はイラストを描くことと、アザラシと同じポーズで脇腹をぺしぺしすること。